HILTI(ヒルティ)の電動工具がプロに選ばれる本当の理由とは?|現場最強のブランド

「強い」・「壊れにくい」電動工具として現場のプロから圧倒的な信頼を得ている「HILTI(ヒルティ)」。
赤いボディが印象的なブランドですが、一般的なホームセンターではあまり見かけませんよね。
しかし、建設現場や工場・プラント設備の据え付けなど、“プロフェッショナルな現場”では、ヒルティ製品を愛用する職人やメンテナンス技術者が数多く存在しています。
なぜ、ヒルティの電動工具はここまで“現場最強”と呼ばれるのか?
本記事では、ヒルティがプロに選ばれる理由について解説します。
ヒルティのおすすめ電動工具についてもご紹介しますので、是非チェックしてみてください。
僕の知り合いの業者さんもヒルティ製品を愛用しているね
職人さんのあいだでは”男のヒルティ“なんて呼ばれたりしますね
HILTI(ヒルティ)ってどんなブランドなの?
HILTI(ヒルティ)はリヒテンシュタイン公国のシャーンと呼ばれる都市に本社を構える、建設・土木向けの電動工具や測定工具を製造している外国のメーカーです。
1941年にマルティン・ヒルティと兄オイゲン・ヒルティによって、前身となる小さな工具製造会社が設立されました。
その後、建設分野で様々な革新的な製品を生み出し、現在では世界120カ国以上に拠点を持つ企業に成長しています。
日本では1968年にヒルティ製品を販売する「ヒルティ販売株式会社」が設立され、1973年に「日本ヒルティ株式会社」に社名が変わり、1992年には本国ヒルティ社の100%子会社となっています。
ヒルティは土木現場で使う墨出し機やハツリ機、アンカードリルなどを得意としていますが、セーバーソーやインパクトドライバーなど、幅広い種類の電動工具を展開しています。
ヒルティはヨーロッパを代表する企業の一つです
ヒルティ製品って何が凄いの?|プロ仕様たる所以
プロがなぜヒルティ製品を選ぶのか、その特長についてお伝えします。
とにかくパワフル!
ヒルティ製品を使っている職人さんが口を揃えて仰るのが、どの製品も非常にパワフルという点です。
例えば、インパクトドライバーを例にとってみましょう。
僕が普段使っているパナソニック製のインパクトドライバーは、トルク設定が「弱」・「中」・「強」の三段階で切り替えられます。
一方、ヒルティのインパクトドライバーも同じように「弱」・「中」・「強」の設定を選べるものがあるのですが、パナソニックの「強」とヒルティの「弱」が同等かそれ以上だったりします。
このように、ヒルティ製品は他社製品と比べて”業務用レベル”の圧倒的パワーを備えており、プロの現場で信頼される理由の一つになっています。
借りて使ったことがあるんだけど、トルクの強さにビックリしたよ
頑丈かつ耐久性の高い造り!
ヒルティ製品はパワフルなだけではなく、高い耐久性と長寿命であることも大きな特長の一つです。
特に建築現場では、電動工具は連日のようにコンクリートや鉄骨を相手にするなど、非常に過酷な環境で使われることが多いです。
そんな、埃(ほこり)・振動・衝撃・高温といった条件が重なる中でも、ヒルティの電動工具は安定したパフォーマンスを維持してくれます。
実際、僕の知り合いの業者さんに話を聞いてみても、仕事中にヒルティ製品が故障した経験はほとんどないそうです。
あくなき技術開発と高品質な素材の使用によって、この高い耐久性は保たれています。
まさに、ヒルティの電動工具は“パワー”に加えて“タフネス”を両立したプロ仕様というわけですね。
確かに、手に取ったときの感触で頑丈さが伝わってくるもんね
いろいろな職人さんが信頼して使っているのが分かります
様々な技術を盛り込んだ製品ラインナップ!
ヒルティ製品には、様々な革新的な技術が盛り込まれています。
CPC(コードレスパワーケア)
ヒルティ製品はコードレス製品が多いのですが、それらに搭載されている技術がCPC(コードレスパワーケア)です。
バッテリーセルを効率的に個別管理し、充電レベルの精度向上や長寿命化、安定した長時間の出力など、バッテリーの性能を最大限に引き出すことのできる技術です。
Nuron(ニューロン)22Vバッテリー
Nuron22Vバッテリーは、ヒルティが独自に開発したバッテリーシステムです。
従来は工具の種類ごとに電圧の異なるバッテリーを使い分ける必要がありましたが、このNuron22Vバッテリーを使えば、一般的なインパクトドライバーからコンクリートを砕くハンマードリルまで、バッテリーを統一することができます。
ATC(アクティブコントロール)
ドリルや回転刃が引っ掛かって動かなくなったとき、工具本体が異常を検知してモーターを停止させる安全装置です。
この機能によって、作業者が工具に振り回されることを防止します。
グラインダーのキックバック防止機能みたいなものだね
AVR(振動軽減システム)
ハツリ機やブレーカーなど振動の発生する電動工具に搭載されている機能で、ヒルティ独自の振動緩衝機構によって最大2/3まで作業者に伝わる振動を軽減してくれます。
特に人が長期間振動を受け続けると、振動障害と呼ばれる病気を発症する可能性がありますので、このリスクを最小限にしてくれる嬉しい機能です。
ヒルティ製品には作業効率だけでなく、使う人の安全も考えられた機能が盛り込まれています
安全を追求する企業姿勢!
ヒルティは”より良い現場”を実現するために、単に生産性を高めるだけでなく安全性も徹底的にこだわっているメーカーです。
例えば、ヒルティのアンカー製品の耐用年数は50年を想定して設計されていて、長期的な信頼性を前提に開発されています。
また、耐火製品が経年変化したあとの耐火性能試験結果を公表したりと、安全に対する透明性の高い情報提供を行っています。
建築物は何十年もその場に建ち続けるため、アンカーが抜けるなどの事故があると人々の安全が脅かされかねません。
こうした姿勢からも、ヒルティは単なる工具メーカーではなく、安全を支えるパートナーとして現場で働く人々の信頼を得ています。
このような企業姿勢から、何十年も人々の安全が守られるわけですね
どんな製品がある?ヒルティ製品のご紹介
僕が実際にみて”欲しい!”と思ったヒルティ製品についてご紹介していきます。
ハンマードリル(コンクリートドリル)
引用先:日本ヒルティ株式会社(TE 6-22 充電式ロータリーハンマードリル)
ヒルティが得意とするコンクリート分野で使用するハンマードリルです。
他メーカーのハンマードリルはAC100Vの電源を必要とするものが多いですが、ヒルティにはバッテリー式のハンマードリルがラインナップされています。
写真のTE 6-22はNuron22Vバッテリーを使うことができ、穴径もφ6-18㎜まで明けることが可能です。
あと、ヒルティのハンマードリルで便利だと思ったのが、オプションの集塵装置です。
引用先:日本ヒルティ株式会社(TE DRS 4/6集じんシステム)
コンクリートにハンマードリルで穴を明ける際、コンクリートの穴に溜まった粉を掃除機で吸い取る必要がありますが、この集塵装置を使うことで穴明けと掃除が同時にできるという優れものです。
引用先:日本ヒルティ株式会社(TE DRS 4/6集じんシステム)
このような便利なオプションが充実しているのも、ヒルティならではですね。
職人さんが使っているのを見たことがあるんだけど、綺麗にコンクリートの粉が吸い取れてたよ
レシプロソー(セーバーソー)
引用先:日本ヒルティ株式会社(SR 6-22 レシプロソー)
解体現場で活躍するレシプロソー(セーバーソー)です。
ヒルティのレシプロソーも他の電動工具と同様にパワーは一級品で、実際に所有している職人さんに使い心地を聞いたところ、「他メーカーのものよりも速く切断できる」とのことでした。
僕の仕事でも、このレシプロソーを使ってクレーンの車輪軸を切断したことがあったのですが、そのときもスムーズに切断することができていました。
バッテリー駆動でありながら、100V電源に匹敵するパワーを発揮してくれるのがヒルティの魅力ですね。
従来のバッテリー式の弱点をバッテリー式で補っているんですね
インパクトドライバー
引用先:日本ヒルティ株式会社(SID 6-22 充電式インパクトドライバー)
職人さんにお借りして、僕も実際に使ってみたヒルティのインパクトドライバーです。
見た感じは他メーカーと大きな違いはありませんが、使ってみるとその圧倒的なパワーに感動してしまいます。
このモデルはトルク設定を「弱」・「中」・「強」の3段階設定できますが、一番弱い状態でも僕が使っているインパクトドライバーの最大トルク以上のパワーがあります。
また、チャックの部分には明るいLEDライトが搭載されているので、少し暗めの場所でも手元が見やすくなっています。
引用先:日本ヒルティ株式会社(SID 6-22 充電式インパクトドライバー)
まさに”男”の工具にふさわしい硬派な一品ですね。
僕もヒルティのインパクトドライバー欲しいな。。。
ハンドライト
引用先:日本ヒルティ株式会社(SL 2-22 LED 作業用照明)
ヒルティにはドリルや切断工具だけでなく、Nuronバッテリーが使える作業用照明もラインナップされています。
この照明は500ルーメンという明るさながら、丸一日バッテリーがもつという持続時間の長さも魅力の一つです。
引用先:日本ヒルティ株式会社(SL 2-22 LED 作業用照明)
フレキシブルに角度を変えることが出来たり、引っ掛けるためのフックも仕込まれているので、1人作業で照明が欲しいときにピッタリの製品です。
明るさと持続時間が両立しているのが凄いですね
他にも魅力的な電動工具が沢山あるから、是非公式ホームページをチェックしてみよう!
良いことだけじゃない|ヒルティ製品のデメリットについて
とても完成度の高いヒルティ製品ですが、それゆえにデメリットも少なからず存在しますので押さえておきましょう。
一般的なホームセンターでは手に入りにくい
マキタやHIKOKIなどの電動工具については、一般的なホームセンターでも比較的入手しやすいですが、ヒルティ製品については店頭で見かけることがほとんどありません。
それは、ヒルティは主に法人などのプロ向けをターゲットとしていて、直販中心に展開しているのが理由です。
そのためDIY用に個人で購入するとなると、オンラインストアなどのネット販売での入手が中心となります。
実際に手に取って試してみることも難しいのが、デメリットの1つです。
Amazonや楽天などでも手に入れることは可能です
価格が高い
そして、ヒルティ製品最大のデメリットと言えるのが、やはり価格の高さです。
本格的なプロ仕様ということもあり、同クラスのマキタやHIKOKIなどの製品と比べても、価格はかなり高めに設定されています。
しかし、その分パワーや耐久性等については群を抜いているため、価格に見合った価値を手に入れることができるはずです。
性能と価格の高さはトレードオフだね
ヒルティは”硬派”な”男”の工具
以上、ヒルティの電動工具がなぜ現場のプロに選ばれるのか、その理由についてお伝えしました。
ヒルティ製品はパワー・耐久性・安全性の全てにおいて高いレベルでバランスが取れています。
僕自身、実際に現場で使ってみると、そのパワーや安心感に何度も驚かされました。
プロ仕様ということもあって値段は少し高めですが、生産性と安全性そして信頼性を兼ね備えている点こそがヒルティの最大の魅力です。
“硬派”で”男”が憧れるヒルティ製品の数々、ぜひ検討してみてください。