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【簡単だけど役に立つ!】仕事で使える取ってよかった資格について

nabechang007

皆さんは資格をどれだけお持ちでしょうか?

僕は今までいくつか資格を持っていたのですが、今年に入って更に沢山の資格をとってしまいました。

資格には取り易いものから取るのが難しいものまで実に様々な種類がありますが、取るのが簡単なものでも結構役に立つ資格が沢山あります。

この記事では、そんな悩みに対して僕がこれまで取ってきた資格で実際に仕事で役に立ってきたものをご紹介します。

なべ
なべ

簡単に取れる資格でも仕事の役に立つものは沢山ありますよ。

この記事で紹介している資格は工場や現場仕事に特化したものになります。

資格の種類について

資格には大きく「免許」・「技能講習」・「特別教育」の三種類があります。

免許

資格の中で一番上位に位置するのが「免許」です。当然一番所得が難しく、免許試験に合格する必要があるほか、定められた実務経験を積んでいるなどの一定の条件をクリアしなければいけない場合もあります。

ですが、その分「免許」を所得できれば仕事や就職活動をするうえで強力な武器になりえます。

厚生労働省が管轄している労働安全衛生関係の資格としては

・クレーン運転士

・ボイラー整備士

・潜水士

などです。車を運転する為の運転免許も立派な「免許」ですね。

技能講習

資格の中で中堅に位置するのが「技能講習」です。技能講習は学科講習と実技講習をそれぞれ受講し、その教育機関で行われる修了試験に合格すれば所得できる資格のことを言います。

労働安全衛生法で就業制限業務として定められている仕事に就く為にはこの「技能講習」の資格が必要になります。

「免許」と同じく「技能講習」も立派な国家資格なのですが、「免許」を所得するときに受ける試験よりは簡単な試験なので、教育機関でまじめに講習を受講していればほぼ間違いなく合格できるはずです。

実際の現場仕事で役に立つ資格はこの「技能講習」が一番多く、主な「技能講習」の種類としては

・フォークリフト運転技能講習

・高所作業車運転技能講習

・ガス溶接作業技能講習

・有機溶剤作業主任者技能講習

などがあります。尚、「技能講習」には実際に自らが運転や作業をするタイプと、作業現場を管理・指揮する立場の作業主任者タイプがあります。

特別教育

特別教育は特定の危険作業に従事する為に必要な専門的教育のことを言います。法令で定められた教育項目があり、それぞれに必要な教育時間が設定されています。修了試験は基本的に有りません(理解度確認等の目的で簡単なテストが行われるケースもありますが、合否にはあまり影響しません)。

特別教育については外部機関だけでなく、十分な知識と経験を持った講師が行うのであれば自社内で教育を行うことも可能です。特別教育については修了証発行義務がない為、自社で行った場合は教育記録の保管(3年間の保管義務有り)のみで終わってしまう場合もあります。ですので、特別教育の場合でも外部機関へ受講しに行かれることをおすすめします。(外部機関であれば格好良い修了証を発行してくれますので)

実際に所得して役に立った資格

僕がこれまで所得した資格の中で実際に「役に立った!」と思う資格をご紹介します。

フォークリフト運転技能講習

フォークリフトとは写真のような爪が前に2本ついた重機で、この爪で人間が持てないような重たいものを運びます。物流関係の倉庫や工場、お店での品出し等の仕事をしている方はほぼ皆さん持っている資格になります。

普段運搬作業をしない方でも、たまにフォークリフトを使って荷物を移動させたいという場合があります。実際に僕がそうでした。荷物を1つだけ荷降ろししたいとかいう場合に、資格を持っている人をわざわざ呼んできて作業をしてもらうということに申し訳ないという思いがずっとありました。なので、自分が資格を取って運転出来るようになろうと思って所得しました。自分で運転できるようになると仕事の効率がかなり上がりました。一般の人はあまり持っていない資格なので、あるととても便利な資格だと思います。女性も何人か取りにこられてますよ。

フォークリフトの資格は最大荷重が1t未満であれば特別教育という選択肢もありますが、1t未満のフォークリフトを使っている現場を見たことがないので、資格を取るなら技能講習の方にして下さい。

フォークリフト運転技能講習は運転免許証を持っていない方は最大35時間の学科及び実技講習、免許を持っていれば31時間、特定の資格を持っていれば半分ぐらい時間免除で所得が可能です。日数にすると約4日間ぐらい、費用は4万から5万円の間ぐらいが相場です。(時間免除の方はもう少し安くなります)

実技講習はフォークリフトでコースを走行しながら実際に荷物を運ぶというものです、結構楽しいですよ。

小型移動式クレーン運転技能講習

移動式クレーンとは重い荷物を持ち上げられる「クレーン」を不特定の場所に移動させることができるものを言います。よく公道で見かけるのが、写真のようなトラックとクレーンが一体になった「トラッククレーン」ですね、ユニック車という言い方が一般的です。

小型移動式クレーンとは移動式クレーンのうち最大吊り上げ荷重が1t〜5t未満のものを言います。吊り上げ荷重とは吊り具を含めた吊り上げられる重さのことです。

公道でよく見かけるユニック車はこの最大吊り上げ荷重が3t前後のものが多いです。なので、あのような重機を使える資格と考えても差し支えないかと思います。

事務的な仕事がメインの方は殆ど使う機会はないかと思いますが、工事や運搬作業を生業とされている方は持っている人が多い印象です。

僕も仕事上使う場合が有り、持っていて損はしない資格だと思います。

小型移動式クレーン運転技能講習は最大20時間の学科及び実技講習で、特定の資格を所有していれば数時間の時間免除で資格が所得可能です。日数にすると3日間程、費用は4万5千円から5万円ぐらいが相場です。この資格についても女性が数名所得されていました。

小型移動式クレーンの実技講習は、実際のユニック車を使用してダミーの荷物を吊り、その荷物をポールを立てて作ったコースの間を通しながら所定の位置まで運ぶという内容でした。荷物とポールが接触しないように運ばなくてはいけないのですが、教官の方がコツを随所で教えてくれるので案外簡単に合格できるかと思います。

尚、小型移動式クレーン運転技能講習はあくまでクレーン部分の運転に関する資格なので、公道を走行するには車両を運転するための免許(車の運転免許等)が必要になります。

高所作業車運転技能講習

高所作業車とは電柱工事等でよく見かけるゴンドラで高いところまでいくことができる機械です。高所での作業を安全かつ高品質に行えるだけでなく、不特定のところまで走行することができるのでとても重宝されています。

高所作業車に関する資格は作業床(人が乗るところ)の高さが10mを超えるかどうかで、技能講習か特別教育かで分かれています。特別教育の場合は高さが10m未満のものまでしか運転出来ませんが、技能講習は高さが10m以上のものも運転出来るので、資格をとるなら技能講習がおすすめです。

建設工事や電気工事など、高所作業車はとても幅広く使用されていますので資格を持っていると仕事の幅がグッと広がります。

高所作業車運転技能講習は最大17時間の学科及び実技講習で、小型移動式クレーンやフォークリフトの技能講習資格を持っていると何時間か免除されます。日数は2〜3日間程度で、費用は4万〜5万弱の間ぐらいです。

僕が受講した実技講習は、実際の高所作業車の作業床(ゴンドラ)に乗って、高さ6〜7mぐらいと4〜5mぐらいにそれぞれ設置されている棒に付けてある洗濯ばさみを交換して地上まで戻ってくるという内容でした。

あんまり僕は高いところが好きではないのですが、やってみると以外と楽しい講習でした。

講習の中で教習所の屋根のギリギリぐらいまで作業床(ゴンドラ)に乗って上に昇っていくというのをやりましたが、15mぐらいの高さまでいったので流石にこれは怖かったです。見晴らしは良かったですが。

クレーン運転士

クレーン運転士は重い荷物を吊って運搬するための「クレーン」を運転するための「免許」になります。移動式クレーン(不特定の位置まで自走できるクレーン)以外の写真のようなクレーンを全て運転することができます。

クレーン運転の資格は吊り上げ荷重が5t未満のものであったり、吊っている荷と一緒に操作者が動く等、一定の条件であれば特別教育や技能講習の選択肢もありますが、クレーン運転士免許はそのような縛りがないので取れるなら運転士免許がおすすめです。

工場で働いている人は結構クレーン運転士免許を持っている場合が多いので、製造業に転職するなら有利かもしれません。

クレーン運転士の免許は専門の教習所で所得でき、学科・実技含めて6日間ぐらいの教習で費用は約10万円ほどと少し高いです。ですので、勤めている会社で所得できるチャンスがあれば積極的に取りに行かれることをおすすめします。

免許といっても難易度としては車の免許よりも断然取りやすいです。最後に実技試験がありますが、小型移動式クレーン運転技能講習と同じようにポールを立てたコースがあって、吊った荷物を所定の位置までポールにぶつけないように運んでいくといった内容でした。教習で使うのは下のような天井クレーンです。

僕は仕事がらクレーンを運転することが多いのでなくてはならない資格です。

電気工事士

電気工事士はその名の通り電気工事をする為の「免許」です。電気に関する資格は様々ありますが、電気工事士は工事を管理する為の資格ではなくて、電気工事をする側(DO)の資格になります。

電気工事士には第一種と第二種があり工事ができる規模が違います。第一種の方が上位です。

第二種は一般電気工作物(一般家庭や店舗・工場等、他から600V以下の電圧で受電している電気設備)に対して電気工事ができます。平たく言うと住宅やお店、比較的小規模な工場の中で電気の仕事ができるといった感じです。一般家庭へのクーラーの取り付けから新築住宅や店舗等の配線工事など、第二種でも幅広い電気工事に対応できます。

第一種は第二種の工事範囲に加えて500kW未満の自家用電気工作物(他から600Vを超える電圧で受電している電気設備や小出力以外の発電設備等)に対して電気工事ができます。なので、大規模な工場や商業施設等で電気工事を行う場合に必要になる場合があります。

電気工事士は自己流の勉強だけでは合格は困難だと思います。教育機関が主催している講習会の受講を強くおすすめします。

電気工事士の資格試験は学科と実技があり、学科については勉強すれば合格できると思いますが実技試験は少しコツがあります。

電気工事士の実技試験は出題された回路図通りに与えられた配線材料を使って配線するという内容で、この試験に出題される回路図の候補10パターン事前に公表されます。つまり事前に公表される10パターンの回路図の中からどれか1つが出題されるわけです。

この実技試験では配線の条件が細かく書かれており、その通りに配線しなければならないでのすが、たまに引っ掛けがあります。この条件文をよく読まずにセオリー通りに配線してしまったせいで、不合格になった人が僕の同僚でいました。

他にも、配線は合っているのにも関わらず欠陥として扱われる箇所が有るなど、何かとややこしい決まり事もあります。

このように教えてくれないと気付かない部分が有ったり、そもそも事前公表10パターンの回路図の配線が自分だけでやって合っているか分からないというのもあるので、やはり一発で合格したいのであれば講習の受講が必須です。練習も出来ますしね。

第一種と第二種の違いは高圧の回路があるかないかです。僕はどちらも受験したことがありますが、そこまで大きな違いは感じませんでした。講習さえ受講できれば合格率は飛躍的に上がると思いますがので、是非第一種をチャレンジしてみて下さい。第二種でも十分電気の仕事はできるかと思いますが第一種の方が名前の響きも良いですしね。

役に立つ資格を沢山とろう!

以上、僕が所得してきた資格の中で特に役に立ったと思うものをピックアップしてお伝えしてきました。

「おすすめの資格」で検索するといろんなサイトで資格の種類が出てきますが、どれも「本当に役に立つの?」と思うようなものばかりで疑問をいつも持っていました。手に職を付ける意味でも技術的な資格を中心に所得されることをおすすめします。特に技能講習は国家資格でありながら所得し易いですし、仕事で使える資格が沢山ありますので是非興味があれば探してみてください。

ABOUT ME
なべ
なべ
エンジニア
設備保全一筋20年の保全マン。
専門は電気であるが、機械関係の仕事にも携わっている。
現在は営業・設計・製作・工事までを1人でこなすハードな毎日を送っている。
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