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【実機レビュー】IDEC SA1P-UC24V|モバイルバッテリーで使える最強のセンサーチェッカー

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光電センサを新規に設置して動作確認をしたいと思ったとき、あるととても便利な道具が「センサーチェッカー」です。

センサーチェッカーは、光電センサに電源を供給したり、設置した光電センサが正常にON/OFFしているかを確認するための機器で、特に近くに直流電源がない場面で威力を発揮します。

僕自身、光電センサを増設する工事を行ったときに、IDEC製の「SA1P-UC24V」を購入して使ってみたのですが、あまりに便利すぎて今では欠かせない僕のメンテ用ツールとなっています。

この記事では、そんなIDEC製センサーチェッカー「SA1P-UC24V」をご紹介させていただきます。

もし、現場のセンサーチェックで不便を感じている方がいたら、是非参考にしてみて下さい。

ひでくん

電源が無いところでセンサーチェックするときは、わざわざ100Vの延長コードを引っ張ってきて、電源装置を段取りしていたんだよね〜

なべ

センサーチェッカーは、近くに電源が無くても楽にセンサーチェックができるとても便利なツールですよ!

記事の目次

今までセンサーチェックはどうしてた?

近くに電源が無かったり、作業中で盤の電源が入れられない場合、従来のセンサーチェックは以下のようなやり方で行っていました。

手順①:100Vのコンセントに延長ケーブルを繋いで、現場まで引っ張ってくる

近くに電源が無い場合は、現場から1番近い100Vのコンセントを探して、コードリール等で電源を引っ張ってくる必要があります。

特に、現場までコンセントの場所が遠かったり、段差等があったりすると、これだけでも疲れてしまいますよね。

ひでくん

場所によっては、結構大変なんだよね〜

手順②:別途電源装置を用意して、光電センサーと仮配線で接続する

光電センサのほとんどが直流電源で動くため、引っ張ってきたコンセントの交流電源に直接つなぐことはできません。

なので、別途直流電源装置を用意して、コンセントに接続するためのプラグ付コードと、光電センサの配線をそれぞれ直流電源装置に接続する必要があります。

直流電源装置やプラグ付コードなど、どれか1つでも欠けるとチェック作業ができないため、あらかじめ準備しておくことが不可欠です。

手順③:引っ張ってきた電源に接続する

直流電源装置の準備ができたら、現場まで引っ張ってきた100V電源に接続して、ようやくセンサーチェックを始めることができます。

しかし、このセットアップではセンサに電源供給しか行っていませんので、「センサから信号が出力されているか」までは分かりません。

信号が出力されていることを目で見て分かるようにするには、リレーや表示灯などの機器を追加する必要が出てきます。

このように、現場に取り付けた光電センサのチェックを従来の方法で行うと、非常に手間と労力が掛かってしまいます。

特にセンサーが複数箇所に点在している場合は、コードリールを都度その場所に引っ張り直して、機器一式を担いで移動しなければならないなど、さらに体力と時間を消耗します。

センサーチェッカーを使うことで、上記手順の面倒くさい部分をほぼ全て省くことができるんです。

なべ

準備だけでなく、後片付けも大変です!

センサーチェッカー「SA1P-UC24V」の特徴

今回僕が導入したセンサーチェッカーがこちらです。

IDECの「ポケッタブルセンサチェッカー SA1P-UC24V」です。

このセンサーチェッカーは以下のような特徴を備えています。

コンパクトかつ軽量!

SA1P-UC24Vは本体重量がわずか95gしかなく、サイズがコンパクトなので持ち歩きが苦になりません。

ポケットに入れて持ち歩けるサイズ感です。

サイズ幅114㎜×奥行き64㎜×厚み24㎜
本体重量95g(ケーブルは含まず)
なべ

コンビニのおにぎり1個よりも軽いです!

市販のモバイルバッテリーで電源供給!

SA1P-UC24Vは乾電池や内蔵バッテリーではなく、市販のモバイルバッテリーから電源を供給する方式を採用しています。

使い方はとてもシンプルで、お手持ちのモバイルバッテリーをUSBケーブルで接続するだけですぐ使うことができます。

普段持ち歩いているモバイルバッテリーがそのまま使えるため、電源を引っ張ってきたり、専用電池を準備する手間がない点が大きなメリットです。

10,000mAhぐらいの大容量バッテリーを使えば、長時間の連続使用も可能ですよ。

バッテリーの出力はDC5V/2A以上が必要になります。

なべ

本体へはUSB-Cケーブルで接続ができます!

Push-in方式の簡単接続!

センサーチェッカーへはボタンを押しながら線を差し込むだけで接続が出来る「Push-in方式」を採用しています。

その為、配線に端子を圧着したり、端子ネジをドライバーで緩めたり締めたりといった手間を省くことができます。

工具を使わないで簡単に接続できる点も、SA1P-UC24Vのメリットの1つですね。

ひでくん

ドライバーを使わなくても良いのは嬉しいね

センサーへしっかりDC24Vを出力!

個人的に購入の決め手となった部分がこのセンサーへの出力スペックです。

他メーカーのセンサーチェッカーは、9V乾電池を2個使用してDC18Vを出力するなど、電圧がDC24Vに満たない製品が多く見受けられます。

一方、SA1P-UC24Vの場合は、直流安定化電源さながらのDC24Vをしっかりと出力が出来ます。

僕がチェックしたかったセンサーの入力範囲がDC19.2〜28.8Vだったので、DC18V出力では電圧不足になりますが、SA1P-UC24Vであれば問題なく動作が可能です。

なべ

ほとんどのセンサーで使うことができます!

外部出力はDC24V±10% 200mA以下(S1端子とS2端子の合計)です。

センサーチェッカー「SA1P-UC24V」の詳細

それでは開封して中身を確認していきましょう。

箱を開封

これがSA1P-UC24Vの箱になります。何の装飾もない真っ白な箱に入っています。

中にはセンサーチェッカー本体・USBケーブル(USB-A to USB-C)・ストラップ・固定ベルト(モバイルバッテリーと本体固定用)が入っていました。


固定ベルト
本体とモバイルバッテリーを巻いて一体化させるために使用する。

長さ300㎜×幅20㎜×厚さ1㎜

USBケーブル
本体とモバイルバッテリーを接続する為に使用する。

・本体側:USB-C
・電源側:USB-A
ひでくん

箱も中身も非常にシンプルだね!

本体の外観

それでは本体を詳しく見ていきましょう。

本体の正面にスイッチ類や端子類が集約されています。

左上に本体の「ON/OFF」電源スイッチ、その下の「S1 OFF S2 BUZZER」はブザーの切替スイッチです。

「S1 OFF S2 BUZZER」スイッチは、S1端子に繋いだセンサーのON/OFFもしくはS2端子に繋いだセンサーのON/OFFのどちらでブザー音を鳴らすかを切り替えることが出来ます。

ブザー音を鳴らしたくない場合は、真ん中の「OFF」にすることで音が鳴らなくなります。

スイッチの横には、センサーを接続するPush-in端子が「S1」と「S2」の計2箇所備わっています。

LEDがそれぞれにあるので、センサーのON/OFFが視覚的にも分かるようになっています。

向かって右側面には、本体への電源供給用USB Type-C端子があります。

本体の背面には簡易な目盛がついていて、センサーの検出距離を簡単に測定できるようになっています。

このような細かい気遣いも嬉しいですね。

センサーチェッカー「SA1P-UC24V」を使う

それでは実際にセンサーを接続して使ってみましょう。

電源の接続

接続は、付属のUSBケーブルを使ってモバイルバッテリーと本体をつなぐだけです。

今回はテストとして、手元にあった使い古しのパナソニック製「QE-QL104」を使用してみました。

このバッテリーの定格出力は「DC5V 1A」であり、メーカ推奨スペック(DC5V 2A)には届かない製品ですが、一応動作させることができました。

とはいえ、何があるか分かりませんので、皆さんが使用される際は必ず「DC5V 2A出力以上」のものを用意するようにしましょう。

ちなみに、普段はCIOの「SMARTCOBY Pro CABLE C」を使っています。

このバッテリーはUSB-Cケーブルが内蔵されているタイプですので、別途ケーブルを持ち歩かなくても接続が可能です。

なお、市販のUSBケーブルを使う場合は、「ケーブル分の電圧降下を考慮し、ケーブル長は短くすること」とアナウンスされていますので、なるべく短いものを選ぶようにしましょう。

付属のUSBケーブル以外の使用は動作保証の対象外となります。

付属の固定ベルトを使用してバッテリーを本体に巻き付けると非常にコンパクトになります。

センサーを接続

それでは実際にセンサーを接続してみます。

汎用の光電センサー

汎用の拡散反射形のセンサーをS1側の端子に接続してみました。

S1側及びS2側、どちらも基本的に機能は同じなのでどちらに接続してもOKです。

各端子には次のように接続します。

  • 「24V」:センサーの+側(茶色)を接続
  • 「0V」 :センサーのー側(青色)を接続
  • 「NPN」:センサーの出力仕様がNPNの場合、出力(黒色)を接続
  • 「PNP」:センサーの出力仕様がPNPの場合、出力を接続

一般的な光電センサーのほとんどは「NPN出力」なので、今回は「NPN」の方にセンサーの信号線(黒色)を接続します。

Push-in端子台への接続も非常に簡単です。

白いボタンを押しながら被覆を剥いた線を穴の奥まで差し込み、あとはボタンから手を離すだけで固定されます。

線がしっかり入っていないと抜けることがありますので、接続が終わったら軽く引っ張って確認するようにしましょう。

なべ

配線同士が触れていないかも合わせて確認してくださいね

センサーの接続が終わったら、センサーチェッカーの電源を入れてセンサーを反応させてみます。

センサーの信号が入力されると、このようにセンサーを接続したS1の表示灯が赤く点灯します。

ブザーの切替スイッチを「S1」にしておくと、S1側に接続したセンサーが動作状態のときにブザーが鳴動します。

音量は静かな室内であれば十分な音量ですが、現場など周囲が騒がしい環境で本体から離れてしまうと、音が少し聞き取りずらいかもしれません。

音量の調整はできませんので、現場で使う場合はなるべく本体の近くでブザー音を聞くか、表示灯の点灯状態を目視で確認するようにしましょう。

ブザーの切替スイッチを「OFF」にすると、ブザーは鳴らずに表示灯の点灯・消灯だけになります。

もちろんS2側に接続しても動作は同じです。

ひでくん

透過形光電センサーを接続する場合は、S1側に投光器、S2側に受光器をそれぞれ接続するといった使い方だね

セーフティーセンサー(PNP接続)

今度は、ドイツ製のセーフティーセンサーも接続してテストしてみました。

接続したのはSICK製セーフティーセンサーL41シリーズです。

引用先:SICK(セーフティシングルビーム光電センサ L41)

このセンサーは透過形のセーフティーセンサーで信号の出力仕様は「PNP」になります。

S1側に受光側・S2側に投光側をそれぞれ接続しテストしたところ、PNP出力のセンサーについても問題なく動作確認ができました。

なべ

NPN出力とPNP出力どちらも接続できるという点は良いですね

レーザー距離計

ついでに同じSICK製レーザー距離計(DL100シリーズ)の電源用として使えるか試してみました。

レーザー距離計に接続して電源を入れてみたところ、問題なくレーザー照射とディスプレイ表示が正常にされていることを確認できました。

レーザー距離計の「MF2」の信号線をセンサーチェッカーの「NPN」端子に接続することで、レーザーの光が反射板から外れたらブザーが鳴るようにもできます。

このように、センサーチェッカー「SA1P-UC24V」はセンサーチェックだけでなく、レーザー距離計などの電源用として活用することも可能です。

ひでくん

いろんな使い道があるんだね〜

実際に現場で使ってみた感想

SA1P-UC24Vを実際の現場でフルに使ってみました。今回の現場で行った内容は以下の通りです。

  1. 汎用光電センサーの設置及び光軸確認・調整
  2. セーフティーセンサーの設置及び光軸確認・調整
  3. レーザー距離計の設置及び光軸確認・調整
なべ

これだけの工事でSA1P-UC24Vは大活躍でした!

電源を引き回さなくて良いのが楽

センサーの設置位置があちこちに点在していたのですが、センサーチェッカーをモバイルバッテリーと合体させて持ち歩けるのでセンサーまでの移動がとても楽に行えました。

これまではパワーサプライ(直流安定化電源)と延長コードを持ち歩いて100Vコンセントを探していたので、それをしなくていいのがとても良かったです。

光軸が合っているかどうかが耳で分かる

センサーの投光器と受光器が5mぐらい離れていたので、配線の関係上センサーチェッカーを離れた位置に置いた状態で、投光器側で光軸調整を行いました。

投光器側で調整を行っていたので受光器の表示灯が見えない状態でした。

ですが、このセンサーチェッカーは表示灯だけでなくブザー音を鳴らすことができるので、離れた位置にセンサーチェッカーを置いておいても、耳で音を聞きながら光軸調整を行うことが出来ました。

レーザー距離計の調整も行えた

光電センサーだけでなく、レーザー距離計の光軸調整においても便利に使うことができました。

光軸調整後にレーザーの光が反射板から外れないか設備を動かして確認を行ったのですが、離れた位置で運転していてもブザー音の有無を耳で確認することで、1人で確認作業が出来ました。

作業者を立たせて目で確認させると設備に挟まれる危険がありますので、安全上の観点からもセンサーチェッカーは良いツールだと実感しました。

バッテリー容量2,420mAhで1日は何とかもつ

今回使ったバッテリーはパナソニック製の薄形バッテリー「QE-QL104」を使用しました。

使い古しのバッテリーなので実質容量はもっと少ないかと思いますが、今回の工事では何とか1日間バッテリーはもってくれました。

1日でチェックしたセンサーは透過型8組とレーザー距離計2個です。ブザーは結構鳴らしっぱなしにしていました。

使い方によってバッテリー持ちはずいぶん変わるかと思いますが、おおむね2,500mAhぐらいあれば1日間は使えるのではないでしょうか。

1日でチェックするセンサーの数や時間が多い場合等は、5,000mAh以上のモバイルバッテリーを使用した方が良いかもしれません。

ただ、あまり大きなバッテリーにすると持ち歩きが大変なので、中容量のもので1個使用・1個充電みたいな感じでローテーションで使う方が良いと思います。

なべ

いや〜、買って良かったと思える製品でした!

ちょっと気になった点

とても便利だったSA1P-UC24Vですが、ちょっとだけ気になった点もお伝えしておきます。

Push-in端子が正直ちょっと使いにくい

工具不要のPush-in方式の端子台ですが、狭い間隔で並んでいるので特に手の大きい人には少し使いづらいのではないかと感じました。

実際現場で何回もセンサーの付け外しを行いましたが、若干手間取る場面もあり、あまり使いやすいとは思えませんでした。

なので、現場ではセンサーチェッカーの端子台に短い線を接続しておいて、その線の先端にWAGO製コネクタを付けて使いました。

引用先:WAGO(インラインスプライシングコネクタ 221-2411)

現場で使う時は上のような簡単に付け外しが出来るコネクタを使って作業を行う方が効率的です。

Push-in端子自体もそこまで頑丈な造りではないので、なるべく線の付け外し回数が少なくなるように工夫しましょう。

バッテリーが傷だらけになる

これは現場で使う関係上仕方のないことですね。

特にバッテリーとチェッカー本体を固定ベルトで巻いていると、どうしてもバッテリーをセンサーチェッカーの下に置くことになるので、傷が付いたり汚れたりします。

なので、当たり前ですがご自分のお気に入りのバッテリーは使わないようにしましょう。

安いモバイルバッテリーで充分です。

センサーチェッカーは超絶便利!

以上、IDEC製センサーチェッカー「SA1P-UC24V」についてのご紹介でした。

センサーを増設するときは近くに電源がまだきていないことが多いので、確認に行くたびに自分で電源をもっていく必要があってとても不便を感じていました。

センサーチェックが毎回面倒くさいと感じていた僕にとって、今回導入したセンサーチェッカーは本当に便利で買って良かったと使ってみて実感しています。

「センサーチェックが面倒!」・「もっと便利な道具はないの?」と日頃感じている方がいらっしゃったら、是非SA1P-UC24Vをご検討下さい。必ずあなたの仕事の役に立ちますよ!

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